ザ・ノンフィクション・・・令和の技術職
ザ・ノンフィクションという番組を良く見るのだが・・・
先週、今週と洋食のシェフと家具職人の新人のお話でした。
浅草にあるレストラン大宮と横浜にある秋山木工は同じような問題に直面している。
新人が育たない
これは、育て方が今の時代に合っていないことが一番の要因。
私の前職は美容師で、十数年働いた会社のトップが見事にレストラン大宮の大宮シェフや秋山木工の秋山社長にそっくり(*_*)
「人間力」「感謝」「礼儀」
今の70代、80代の人が好きな言葉だと思っています。
私も「見て覚える」で育ってきたので、今の若者の価値観を全部理解することは無理です。
だからこそ、70代、80代の人が今の若い人の価値観に合わせるのは本当に大変なんだろうなって思うし、不可能に近い。
世界にはいろんな種族がいるけど、ジャングルで生きているような種族の生活を理解しろって言われても無理だけど、それぐらい、もうまったく違う価値観で生きてるのよね。
それに今はとくに少子高齢化の影響で、若者が少ないから、どこも人手不足なのよね。
私が勤めてた会社も、一時期は新卒の採用が100人あったんだけど、今は30人くらいになっています。
会社が選ぶ立場から、選ばれる立場に変わった。
人材が欲しければ、若者の価値観に合わせていかなきゃダメなんだけど、合わせられると思っていてももう無理なのよ。
上でも言ったように、もう人種が違うのよ。
だから、今の会社を存続させたいのであれば、トップを退くしかないと思っています。
自分が変えられるなんて思わないほうがいい。
大宮シェフも秋山木工も元会社のトップも、若いときガムシャラに全て仕事に打ち込んできた。そして成功したからこそ、自分にも自分の仕事にも誇りを持っているんだけど、その成功体験は今はもう通用しないのよね。悲しいことに・・・
ザ・ノンフィクション見て思ったのは、私も歳をとったなーってこと。
もう若くないのよ。若い子の価値観を理解できないこと多々あるなって思った。
私は技術職って、多少自分のプライベートを削らないといけないって思ってる。
仕事の時間だけで、覚えるのは無理だから。
私も朝、夜の練習は毎日していたし、当たり前だと思っていた。この練習は自分の能力、財産になるわけだからしょうがないって思ってたけど、今の若者からしたら「練習も仕事」になるわけだよね。
プライベートの時間も大切なのはわかるけど、自分の時間を使って勉強した人と仕事のときに覚えるのみの人がいたら、成長スピードは明らかに前者の方が上なのよね。
それで、前者に任せる仕事が多くなっていくとおもうんだけど、そうすると「不公平だ」ってなったりする。「公平に見て欲しい」みたいな・・・
「早く仕事任されたいなら、練習した方がいい」と言ったら、強制されるわけだからパワハラになったりする・・・・
令和の時代の技術職って難しいよね。どう育てていく?
大きな課題ですよね。